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【映画】第91回アカデミー賞授賞式 レディー・ガガは凄かった!WOWOWレビュー

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私がWOWOWを契約している理由の15番目くらいに、
アカデミー賞授賞式の生中継があります。
生中継ならではのグダグダ感やドタバタ感が好きで、
見られる時はリアルタイムで見ています。

ここ数年、アカデミー賞は「白人至上主義」などの批判にさらされ、
様々な変化が起こっています。

開幕前は「過去のLGBT批判による司会者降板」や
「人気映画部門賞創設→批判が多くて見送り」などの
ニュースがありましたが、
果たしてどんな授賞式になるんでしょうか?

オープニングはクイーン

30年ぶりに司会者不在という第91回アカデミー賞授賞式は、
クイーンのナンバー「We Will Rock You」~
「We Are the Champions」で開幕。
ゲストもそれなりにノっていますが、
やはりフレディ・マーキュリーの偉大さを感じてしまいました。
(※アダム・ランバートが悪いわけでない)

最初のプレゼンターは3人の女性。
「サタデー・ナイト・ライブ」などに
出演するコメディ系の人たちとあって、
従来の司会者が言っていたような
ギャグやゲストいじりをかましています。
もう、この人たちに司会させたら?と思いました。

助演女優賞は、レジーナ・キング「ビールストリートの恋人たち」。

アクアマンが発表した、長編ドキュメンタリー賞は、
「フリーソロ」フリークライミングの映画。

メイク・ヘアスタイリング賞は「バイス」。

衣装デザイン賞と美術賞は「ブラックパンサー」でした。

メリッサ・マッカーシーは衣装デザイン賞のプレゼンターとあって、
たくさんのウサギのぬいぐるみを付けた衣装で登場。

美術賞のプレゼンター、
ジェニファー・ロペスは反射しまくりのゴージャス衣装でした。

そのあとの撮影賞では、
作品賞にもノミネートされている
「ROMA/ローマ」のアルフォンソ・キュアロン監督。

ジェニファー・ハドソンが「I’ll Fight」を歌ったあとは、

テニスプレーヤーのセリーナ・ウイリアムズが、
作品賞ノミネートの「アリー スター誕生」を紹介。

視聴率対策の為か、作品賞ノミネート作品は
こんな形で散りばめてダイジェストが紹介されます。

と、この辺りまで見ていて思ったことが、
「プレゼンター多すぎじゃない!捌いてる人は大混乱だろうな?」

音響編集賞と録音賞は、共に「ボヘミアン・ラプソディ」。
原音と新しく作った音の合成、バランスなどはさぞ大変だったと思われます。

「ROMA/ローマ」が快進撃!

外国語映画賞は2部門目受賞の「ROMA/ローマ」。
と、ここで気が付きました。
「ROME」と違って、「ROMA」なんですね。

現在は、ネットフリックス未契約なんで、
この映画未視聴です。
メキシコ映画が、なぜイタリアの都市と関係が?
なんて思っていたら、メキシコの地名なんだとか?
ヨーロッパで認識するロマ(ジプシー)とも関係があるのかもしれませんが?

脱線しましたが、話を授賞式に戻します。

ベッド・ミドラーが歌う「メリー・ポピンズ・リターンズ」の歌。

編集賞は「ボヘミアン・ラプソディ」3部門め。

そして、OO7のテーマが流れ、
ダニエル・グレイグとシャーリーズ・セロンが腕を組んで登場。
あれ?シャーリーズ・セロンが痩せすぎてビジュアルが…!
もう少しふくよかな方が、この人は美人だと思います。

助演男優賞は「グリーンブック」のマハーシャラ・アリ。
2017年の「ムーンライト」に続いて2度目の受賞。
「グリーンブック」の予告編を見た時は、
この人が主演だと思っていました。

続いてのプレゼンターは、
ジュラシックパークの博士でおなじみのローラ・ダーン。
紹介するのは、LAに建設中のアカデミー映画博物館。
いやいや、ナレーション処理のVTRでいいでしょ、この宣伝は。
でも、完成したら行ってみたいと思います。

続いての長編アニメーション賞は、
日本映画「未来のミライ」もノミネートされていましたが、
受賞したのは「スパイダーマン:スパイダーバース」。

WOWOW(日本)のスタジオに居る
「未来のミライ」の川村元気プロデューサーを
MCの二人が懸命にフォローしていました。

短編アニメ映画賞は「BAO」。

短編ドキュメンタリー賞は「ピリオド 羽ばたく女性たち」。

視覚効果賞は「ファースト・マン」。
アナログ礼賛ではありませんが、
個人的には、CGばかりになっていくのではなく、
特撮文化も残っていって欲しいと思っています。

レディー・ガガはやっぱり凄かった!

そして、今回のパフォーマンスで
いちばん楽しみにしていた「Shallowシャロウ」。

レディー・ガガとブラッドリー・クーパーの2人は客席より登場。
ブラッドリー・クーパーの歌い出しソロパートは、2人が見つめあって。

ガガはソロパートに入る所で、ピアノの前に移動。
歌い出すと、やはり圧巻の説得力があります。
サビの高音に入るところでは、
会場全体が彼女の声に聴き入っていることがよく分かる静寂さです。
微動だにしない会場に響くガガの声。

クライマックスに向けてより盛り上がり、
最後はブラッドリー・クーパーがガガの隣に座り、
寄り添ってデュエット。
1曲だけですが、胸にずっしりと来るパフォーマンスでした。

ひとつ苦言すると、ガガの髪型がおばあちゃんみたいでした。


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短編実写映画賞は「スキン」。

脚本賞は「グリーンブック」。

脚色賞は「ブラック・クランズマン」。
「ブラック・クランズマン」は、
映画館で予告を見ておもしろそうだなと思っていた映画でした。
スパイク・リーの映画だと知らなかったので、
まだまだ現役バリバリなのがうれしかったです。

作曲賞は「ブラックパンサー」。

そして、歌曲賞は「シャロウ」レディー・ガガ。
涙ぐみながら、「夢をあきらめないで」と語るガガに感激しました。

追悼コーナーで高畑勲監督の写真。

いよいよクライマックス!

主演男優賞はラミ・マレック「ボヘミアン・ラプソディ」。

テレビドラマの「ミスター・ロボット」は全話見ましたが、
あの陰気な兄ちゃんがフレディ・マーキュリーを演じるとは思っていませんでした。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観た時に、
最初は少し違和感がありましたが、
ライブエイドのシーンでは素直に見ることができました。
動きの完コピは見事でした。

主演女優賞はオリヴィア・コールマン「女王陛下のお気に入り」。
苦労人とあってこの人のスピーチは良かったです。

個人的にはメリル・ストリープが居なかった今年こそ、
若干顔が似ているグレン・クローズに取らせてあげたかったです。

監督賞はアルフォンソ・キュアロン監督「ROME/ローマ」。3部門め。

最後の作品賞は、ジュリア・ロバーツがプレゼンター。
鮮やかなピンクのドレスを纏って颯爽と現れた彼女、少し若返った感じです。

作品賞は「グリーンブック」。

日本では3月1日(金)から公開。
作品賞を取ったからスクリーン数が増えるかも?
そうなると、見に行きやすくなりますよね。

さいごに

昨今の社会情勢を受けて、
変わりつつある「アカデミー賞」であったと思います。

作品賞を取った「グリーンブック」は人種問題。

監督賞を始め3部門受賞の「ROMA/ローマ」はメキシコの物語。

その他、ノミネートされた作品や携わる人々なども、
多様性を感じさせるモノになっていると思いました。

数えていませんが、
メチャクチャたくさん出てきたプレゼンターも
半数以上が有色人種でしたから。

ま、いろんなことゴチャゴチャ考えないで、
映画が楽しめればそれで良し!